※本稿は、げげ『後悔しない家づくりのすべて』(サンクチュアリ出版)の一部を再編集したものです。
注文住宅を「なんとなく」で選択する人に伝えたいこと
そもそもなぜ、注文住宅を建てようと思いましたか。
昔からの夢だった、おしゃれだから、広い家に住みたい……。その理由が「なんとなく」という感覚の範疇にあるなら、一度考え直しましょう。
注文住宅は、家の中でもっともコストと時間、労力がかかる選択肢です。もしあなたの家に求める条件が、注文住宅でなくても達成できるなら、こだわる必要はありません。
たとえば中古住宅や建売住宅は、注文住宅よりも安価で、現物を見たうえで購入できますから「イメージと違う」という後悔もありません。マンションの中間階の中住戸は、四方を部屋に囲まれているため断熱性が高く、コストパフォーマンスに優れます。
家を新たにする目的は、住宅というハードをつくることではなく、あくまでソフト、すなわち「幸せな暮らしの実現」にあります。
注文住宅は、そのための選択肢のひとつにすぎません。メリットとデメリットを理解したうえで、やはり「注文住宅がいい」と思えるか確認しましょう。