建売で十分幸せに暮らせる人の特徴

戸建ての家がほしいなら、「建売か、注文か」で悩む人は多いでしょう。気に入った建売住宅を探してコストを抑えるか、思い切って注文住宅にするか。自分に合った選択をするには、建売住宅の特徴も知っておかねばなりません。

建売の家は、基本的にあまり個性のないデザインと、オーソドックスな間取りを備え、万人に受けるような仕様になっています。

性能面も「普通」であるものが多く、高性能な注文住宅と比べれば30%〜50%ほど性能が落ちますが、特段住みづらいわけではありません。何事においても、平均点。それが建売の特徴です。

もし家で思う存分楽器を弾きたいという希望があるなら、防音室が必要です。車が趣味なら、ビルトインガレージがあると楽しいもの。そんな特殊な暮らしを実現する場合、注文住宅がベストです。

一方で、叶えたい特殊な暮らしや夢があまりないなら、コストが安く、一般解を満たす建売住宅という選択をしても十分幸せに暮らせるはずです。

大手のハウスメーカーの保証神話にとらわれたらダメ

家を建てるなら、できるだけ有名なハウスメーカーのほうが安心できる。保証がしっかりしてそう。そう思っている人は、多いかもしれません。

確かに大手ではよく「○○年保証」を謳っています。ただ、「定期点検は無料で行うけれど、問題が見つかった際の工事は有料」というケースが多いです。いくら大手であっても、家の面倒を見ていくのはあくまで施主であるという点を、忘れてはいけません。

また、ハウスメーカーだからトラブルがないというわけでもありません。大手では特に、営業、設計、工事の担当がそれぞれ異なり、窓口がわかりづらくなりがちです。

何もハウスメーカーを否定しているわけではありません。社員には優秀な人材が多くいますし、豊富な事例を共有し、ミスを減らす努力もしています。経営基盤は強固で、一般的な中小企業に比べれば倒産のリスクは圧倒的に低く、長きにわたり相談できるパートナーといえます。

ただ、最初から“保証神話”にとらわれ、発注先を有名ハウスメーカーに絞ってしまうと、結果的に家づくりの選択肢や可能性が狭まりかねません。