投資は車の運転と同じで経験を重ねることが大切

積立投資を始める際には、まず目標設定をしましょう。例えば、50代、60代で「70歳までに3000万円貯める」という目標を設定したら、そのために必要な月々の積立金額、リターン率などを計算できる「資産運用シミュレーション」があります。金融各社で出しているものをネットで検索できるので、参考にしてみてください。

ドライバー教育コースを受講する学生ドライバー
写真=iStock.com/gchutka
※写真はイメージです

私がよく例えるのは、投資は車の運転と一緒だということ。車の運転ができない人に車のカギを渡しても運転はできない。教習所へ行って習わなければ、安全に運転できませんし、免許を取得してからも、絶対に事故を起こさないという保証はありません。その失敗を最小限に抑えていくためには、体系的な勉強をして、経験も重ねていくことが大事。資産運用も同様なのです。

いずれにせよ、老後に泣かないためには今から資産形成をちゃんとしていくことが大切です。50代、60代でも決して遅くはありませんから、ぜひ始めてください。

自分の資産は自分で守っていく時代です。これから社会へ出ていく子どもたちにも金融教育をしていくことが、親としての義務ではないかと考えています。

実際、子どもたちと投資の話などができるようになると、日常の会話もより楽しくなると思います。子どもの発想は大人とは全然違いますし、流行しているものの情報はより早くキャッチします。今、子どもの学校では何がはやっているのか、これからはやりそうな商品は何か。子どもたちと会話する中で新たな発見があり、それを生み出す企業に投資してみようということになるかもしれません。

私は子どもたちとお金の話を当たり前のようにできる社会になればいいと思っています。確かにお金の知識は無くても生きていけますが、その知識を生かすことで、老後により豊かな生活をするすべを手にすることができるのです。

(構成=歌代幸子)
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