「選択」という“修行”に追われている

繰り返しになりますが、日常のモノ選びから、就職や結婚といった一大事まで、私たちの一生は、「選択」という“修行”に追われています。選択に迷いながら選んで後悔しても、休む間もなく、次の瞬間にはまた選択のときがやってきます。

ですから、たとえ選択に失敗したと思っても、そこで終わるのではなく、「なぜ失敗したのか」を検証することがとても重要です。

そして、その失敗と検証を積み重ねていくことで、選択をする際の自分なりの「軸」ができてきます。

選ぶときの根拠となる「自分の軸」を持っていれば、迷いを遠ざけてくれますから、自律神経を乱すことなく、よりよい選択ができるようになります。

若い新郎新婦のイメージ
写真=iStock.com/SunnyVMD
就職や結婚も「選択」という“修行”(※写真はイメージです)

「自分がどうしたいのか」が大事

では、どのように「自分の軸」をつくっていけばいいのでしょうか。

いちばん大切なのは、世間の価値観や他人の評価ではなく、「自分がどうしたいのか」を考えることです。

たとえば、3つの会社に就職の内定をもらっているけれど、どこに行こうか決めかねているとしましょう。

そのとき考えるべきなのは、自分が何をいちばんの目的として働きたいか、です。お金なのか、スキルアップなのか、人間関係なのか。そのうちの1社が、知名度の高い大手企業であれば、親や友人はそこをすすめるかもしれません。