「相手のため」に徹することが成功の近道
そもそも自分の利益を最大化することしか頭にないような相手と話したいと思う人は、あまりいないと思います。「この人は自分たちのために考えてくれている」と感じてもらえれば、「あいつだったらまた、何かいい提案をしてくれるんじゃないか」と評価され、話を聞く価値のある人として重宝されるのです。
だから僕は、相手の利益のためだけの話を結構しますね。自社商品や自社サービスを買わせられなくても、「自分の提案に乗ることで相手が成功した」という経験を相手にしてもらうのです。見方を変えれば、売れたのが自社商品ではないだけで、自分の提案には価値を感じてもらえているのです。
こんなふうに「こいつの話に乗ったほうが得をする」という経験をいろいろな相手に積んでもらうことが、長い目で見た時の成功の近道です。そうすると、次回別の話をした時に、「こいつの話に乗ったほうが得するかもしれない」と考えてもらえますから。