商品が出来上がってから広告宣伝を考えるのは遅い
常識にとらわれない「面白さ」がマスコミの関心を引きつける
サニーサイドアップ代表取締役社長 次原悦子●1966年生まれ。85年、母と共に同社設立。PR事業、マネジメント事業を展開。
サニーサイドアップ代表取締役社長 次原悦子●1966年生まれ。85年、母と共に同社設立。PR事業、マネジメント事業を展開。
広告宣伝というと、スポットCMを打ったり、大規模なイベントを開かないと効果が出ないと思っていませんか。実はそうとは限らないんです。私は高校生のときから母の手伝いでこの仕事をやってきましたが、当時は無名のPR会社でお金もなかったので、いかにお金をかけずに商品をPRするかに腐心したんです。
当時の仕事で、「吹きこぼれない鍋の蓋」のPRの仕事がありました。鍋の蓋を持ってメディアを回っても、誰も相手にしてくれない。それで思いついたのが、「他社のキッチン便利グッズを買い揃えて回る」というやり方です。鍋の蓋だけでは記事になりませんが、たとえば「イチゴのヘタ取り器」などの便利グッズを揃えれば記事になる。それを買い込んで「これで『料理便利グッズ特集』はどうですか」と、女性誌の編集部に企画を持ち込み、特集記事にしてもらいました。
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