「ごめんなさい」と謝れない子に、どんな声をかけるべきなのか。コロンビア大で博士号を取り、3児の母でもあるベッキー・ケネディ博士は「だからといって『ごめんなさい』と無理に言わせると、謝れない大人になってしまう恐れがある」という。ニューヨーク・タイムズのベストセラー第1位となった著書『GOOD INSIDE 子どもにとってよい子育て』(東洋館出版社)より一部を紹介する――。
居間で息子を叱る母親
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「いつもウソをつく娘」にどう対応すべきか

「うちの長女は、『ごめんなさい』って言わないんです。昨日は、妹のお気に入りのブランケットを隠して、大泣きさせました。自分のやったことを認めようとしないし、ごめんなさいとも言おうとしないので、わたしはかっとなってしまって。このまま意地悪な子に育ってしまったらどうしよう」

「息子はすっごく意地っ張りなんです。算数でつまずいていて、わたしは時間を割いて手伝っているのですが、教えようとすると無視して、そのうち感情を爆発させるんです。本当に腹が立ちます」

「娘はいつも嘘をつきます。たいていは、食べちゃだめと言われたお菓子を食べたのに食べていないとか、小さな嘘なんですが、最近、大きな嘘をついて。学校のサッカーチームから外されたことを、わたしたちに言わなかったんです。本当のことを言わなきゃだめだぞとか、嘘をつくのは悪いことだと言っても、何も変わらないんです」

さて、ここで何が起きているのでしょう。この三つの状況(あやまらない、意地を張る、嘘をつく)のすべての中に、わたしにはシャットダウンしている子どもが見えます。この子たちは、つらい現実を生きることに苦しんでいます。

妹のブランケットを隠してしまったという現実、算数が苦手だという現実、希望通りにならなかったという現実。どの状況でも、親の説明からは、子どもがそのことに向き合うのを避けようとして調整不能にふるまっていることがわかります。これは「自分を恥じる」気持ちの本質です。