「謝るのは難しいよね」と子供に寄り添う
「うーん……『ごめんね』って言葉がなかなか見つからないんだね。ママ/パパにも、そういうときがあるよ。あなたが見つけられるまでのあいだ、ママ/パパが代わりに言ってあげるね」
そして、親であるあなたが、妹のところへ行き、「ブランケットを取ってごめんね。いやだったよね。どうしたらいい気分になれる?」と言います。それから、ここが重要なところなのですが、責めるような目つきはせず、説教じみた言い方もせず、「ほら、簡単でしょ!」というそぶりもしないで、先に進みます。ただ伝わったと信じて――そう、ただ信じて――この話はおしまいにしましょう。
その日、しばらくたって、子どもがいつものごきげんな様子に戻っていたら、こう言うといいでしょう。「あやまるのは難しいよね。ママ/パパだってなかなか言えないときがあるよ。大人なのに!」。または、ぬいぐるみを使って、どちらかのぬいぐるみがいやな思いをした状況を再現し、あやまることの難しさを表現してもいいでしょう。それに対して子どもが何か言ってきてくれたら、耳を傾けましょう。
ただし、こうした振り返りも学びも成長も、恥じる気持ちがまだ存在しているときは不可能だということに注意してください。子どもが恥じる気持ちに飲みこまれているときには、親としての意図はいったん脇に置き、「公平」だと感じられることは一時停止しなければなりません。
行動を修正するという目標から、子どもが自分は内側ではよい子だと感じられるようにするという目標にシフトしなければなりません。そうすることで、子どもの「フリーズを解く」ことができます。このステップを飛ばすことはできません。体が、そういうふうにできているからです。