不平等貿易でも“兄貴分”に従うしかない

経済減速や失業問題など内憂が高まる習主席は11月中旬、サンフランシスコで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合に出席する見通しで、米中、日中首脳会談も予想される。年末には、中国・EU(欧州連合)首脳会議が開かれる予定だ。

米国から入国禁止措置を受けるプーチン大統領はAPECの欠席を早々と決めたが、習主席は今後、西側諸国との一定の関係改善を重視しそうだ。

一方、孤立するロシアには「向中一辺倒路線」以外に選択肢はない。中国から冷淡な対応を受けても、中国との全面協力を進めざるを得ない。経済分野は不平等かつ不利な「植民地貿易」であっても、兄貴分の中国に従わざるを得ないのだ。

中露関係は、「踏まれても 付いていきます 下駄の雪」の構図だろう。

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