ドイツの危機はEUの崩落につながる
また、現在、ガスの調達に躍起になっているドイツだが、それに関しても、エネルギーなど手がけたことのないまったくの新興企業を、なぜかショルツ氏が十分なチェックもないまま重用しているために不信感が広がっている。これもいずれ問題になるような予感がしてならない。
要するに、ショルツ氏は叩けばかなり埃が出てきそうだが、決め手は、主要メディアが果たして埃を出したいかどうかだ。ショルツ氏を叩けば、次期政権が保守に変わる可能性が高くなるため、左翼が牛耳るドイツ主要メディアがそれを望んでいない可能性はある。
ただ、国民はちゃんと見ている。オンボロ与党の支持率は、この先さらに落ちると、私は見ている。そして、それはすなわちEUの崩落につながるから、情勢は予断を許さない。