3年前の夏、元文部大臣の赤松良子氏や元宮城県知事の浅野史郎氏らとともに「村木厚子さんを支援する会」の呼びかけ人をつとめた。無条件に村木さんの無実を信じていたからだ。家族や友人を含めて考えてみても、村木さんこそが、軽犯罪や交通違反を含めたあらゆる犯罪からもっとも遠い存在なのだ。村木厚子さんを評して聖母のような存在だという人が少なくない。
その村木さんを逮捕し、半年近く拘留した検察に対して抱いた感想は、怒りや恐怖ではなく、呆れと失望であった。少なくとも当時の大阪地検特捜部には人を見る目がまったくないということであり、この程度の能力では、逆に本物の贈収賄犯や市場経済犯を見落とすこともあるだろうと思った。むしろ日本の秩序や市場はこれまでどおり守られるのであろうかと心配になったのだ。
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