環境への取り組みを「企業の社会的責任」と認識している企業は要注意だ。気候変動は、企業の業務そのものに多大な影響を及ぼすようになった。二酸化炭素の排出コストが利益に与える影響を軽減するという課題に戦略的に取り組めば、競争ポジションを強化するチャンスにもなる。

慈善活動家よりも戦略家のやり方で

気候変動は今や政治の世界では現実のものであり、企業の競争においても次第にその影響が大きくなっている。温室効果ガスの排出は、ますます厳しく調査され、規制され、価格をつけられるようになっていくだろう。

気候変動の影響がどれほど切迫しているのか、また、どれほど重大であるのかについて、個々のマネジャーの意見はわかれるところであろう。しかし、企業としては、今すぐ行動を起こす必要がある。