結婚相手にはどんな人を選ぶといいか。フリーライターの鶴見済さんは「人間関係は『おたがい対等』という意識がどちらかに欠けていると、喧嘩に突入しやすい。結婚相手にけんかが起きやすい相手を選んで、わざわざ不幸になることはない」という――。
※本稿は、鶴見済『人間関係を半分降りる 気楽なつながりの作り方』(筑摩書房)の一部を再編集したものです。
一緒に暮らすなら、けんかの数とダメージの少ない相手を
結婚する相手や一緒に暮らすパートナーを選ぶなら、何を基準にすればいいだろうか?
これもまたあまりにも大きな問題だ。年収だ、価値観が合うことだなどとよく言われるが、ここで自分が言いたいのは少し違う。特にメンタルが強くない人には、別の基準が必要だ。
つまり他の何よりもまず、けんかをしない相手を選ぶことだ。
この世で一番嫌な人物とは、けんかをしている真っ最中のその人だ。もともとその人がどんなにいい人でも、けんかをすればそうなる。何しろ近い場所から、こちらにダメージを与えようとしているのだから。
そして一緒に暮らしていて、まったくけんかをしないなんてことはまずない。それなら外見や収入より、何よりもまず、けんかの数が少なく、そのダメージが小さくて済む相手を選ぶべきなのだ。一緒に暮らすというのは、そういうことだ。