審査委員長を務めた日本文具大賞2010年大会では、国内外のメーカーから272点もの商品がエントリーされた。そのひとつひとつを手に取り、使い心地を確かめてみると、きめ細かい技術や心配りに改めて「日本のモノづくり」のレベルの高さを実感する。

例えばデザイン部門でグランプリに輝いたデザインフィルの「カードメモ」。はじめて手にしたときは、身震いするほどに感動した。一カ月という単位を意識し、一綴りで31枚。厚さはわずか1.6ミリ。名刺入れにも、手帳のポケットにも収まりコンパクトだ。透けるほどに薄いのに、どんなペンで書いても決して滲まず破けにくい。使用している紙もデザインもすべてがメイド・イン・ジャパンという点にも愛着がわく。

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