設計図からはわからない扉位置のミス
「リビングに入るとき、キッチンが丸見えになってしまう」(埼玉県 50代女性 会社員)
国民的マンガ『ドラえもん』に登場する「どこでもドア」のように、「扉」は部屋と部屋をつなぐ重要なツールです。しかし、「扉」をつける位置を間違ってしまうと、入居後に後悔することになります。例えば図表8の間取りですが、廊下からLDに入るときにキッチンが丸見えになってしまいます。ご相談者は、家の設計時にはこのような状態になっているとはわからず、入居して初めて「キッチン丸見え問題」に気づいたようです。同じ間取りでも、図表9のように扉の位置を少し変えるだけで、「キッチン丸見え問題」は解決されます。
このように、扉の位置は思っている以上に住まいの設計の上で重要なポイントになります。とくに、あまり人に見られたくないキッチンやオープンクローゼット、パントリーなどは、直接視界に入らないように扉の位置に注意してください。間取り図からイメージできない場合は、設計者や施工者に直接疑問点や不安点を聞いてみるのもよいでしょう。