購入前に必ず図面の数字をチェック

では、もし2階の間取りをあなたが購入すると仮定すると、下がり天井や梁は、実際にどうなると思いますか? 図面からイメージしてみてください。正解は、図表7のようになります。青で記載した部分の天井高が2.2m、オレンジで記載した部分の天井高が2.35mとなり、2.6mである各部屋の天井高さよりも、25~40cmほど低いということです。

間取り図に描かれた点線を読む
図表作成=COLLINO一級建築士事務所

正しくイメージできましたか? もし図面を読むことが難しい場合は、販売業者に下がり天井や梁の位置、他の天井と比較してどのくらい低くなるのか、詳しく教えてもらいましょう。このように間取り図には下がり天井や梁をはじめ、天井の照明や火災時の報知機など、重要な情報が書かれていますので、住まいを購入する際は図面をよく読んで、間取りをあらかじめイメージをすることが大切です。

また、すでに圧迫感のある間取りに住んでいる場合の解決策としては、なるべく家具の数を減らし部屋に余白部分をつくると同時に、部屋の対角に、高さのある細身の観葉植物などを置いてみましょう。観葉植物に視線が集まることで、下がり天井などの圧迫感から意識をそらす効果があります。