崩壊した「経済成長時代の幸せのストーリー」

1970年代から1990年代の経済成長期は、長い時間かけてスキルを習得して、それで一生食べていくことができました。20代の若いうちは職場の師匠の言うことを聞いて、ただひたすら頑張っていれば一人前になれるパターンです。

若いうちはスキル習得に専念し、会社に忠誠心を誓っていれば給与は年々上がって60歳定年までクビになることはない。定年退職したら多額の退職金をもらって悠々自適に隠居生活を過ごすことができる──これがかつての「幸せのストーリー」でした。

しかし、今ではもうそのストーリーは雲散霧消しました。悠長に時間をかけてスキルを磨いていたら、激しい変化に対応できません。

2025年の「ビッグバン」に備えよ

このようなビジネス環境下に置いて、前述したように、2023年からはDAOに代表される「自律型組織」であり、「自律型人材」が求められる動きが強まります。

私は「Web3の働き方」が広まることで、2025年にはさらに「ビッグバン」ともいえる大変化がやってくると見ています。厳しさもありますが、その先には想像もしなかった面白い世界が広がっています。

繰り返しますが、不安はチャンスです。変化の時代を生きるためのマインドセットと必要なスキルについては、拙著『29歳の教科書』に詳しくまとめています。こちらも参照いただきながら、新しい年に、大胆に挑戦し、望む未来を切り開いていただくことを切に願っています。

【関連記事】
【第1回】20代のころは人事評価トップ5%だった一流大卒が、40代で急失速…年齢とともに行き詰まる人の特徴
「この案件はどうしますか?」部下からの相談に対し、超一流上司と二流上司で決定的に違う「返信」のルール
「1分だけいいですか?」と言ってはいけない…上位5%のデキる人が会話の"最初の10秒"で必ず話す内容
「上司はムダな存在でしかない」と思っていたが…管理職を全廃したグーグルがたった1年で元に戻した理由
ダメな上司ほど最初に使ってしまう…「部下との1対1」で避けたほうがいい"ある言葉"