①自分で何を学ぶか決めて、学び始める

2023年は「自発的に学習して基礎能力を身に付けた者」と「受け身の姿勢で自ら学ばなかった者」の二極化が進みます。

前者の自発的人材は、自らの基礎能力を実際の業務で活用して成果を残し、かつ副業やNPOなど社外においても活躍の場を広げていきます。自発的に学習し、成長スピードも速い人材として、社内外で引く手あまたの存在となり脚光を浴びるでしょう。

業務を行ううえでの最低限のスキルは企業研修を通して提供されますが、それ以外の能力は、従業員が率先して自ら学習していく形式に変わっていきます。そのため自発的に学習して成果を残し、社内外で活躍の場を広げ、自分の意志で働き方や働く場所を選ぶことのできる人材が増えていきます。

たとえ20代の若手であっても、「待ち」の姿勢でいたら成長することはできません。「自分から率先して学ぶ」という姿勢が求められます。会社の研修を仕方なく受けるのではなく、自分から率先してスキルを磨いていくのです。

2023年は、オンライン講座やYouTube、読書やセミナー参加などによって自分の能力自分自身で高めていくアクションがいっそう必要不可欠なものになるでしょう。

②「セルフDCA」を回す

過去を否定することなく前向きに振り返る「内省」を習慣にすれば、思考で行動を変えることができ、行動を変えると成果が出るようになります。

この思考法を身に付ければ、いわゆるPDCA(Plan・Do・Check・Action)は必要なく、ひたすら行動(Do)とチェック(Check)を繰り返すことができます。

深く考えずにやみくもにプランニングに時間をかけても、成功確率は上がりません。事実、クロスリバーが行った39社の行動実験で「備えれば備えるほど行動しにくくなる」という傾向があることがわかっています。

正しい思考を持っていれば正しい仮説を立てることができます。そのため、Pにかける時間は最小限で済むようになります。Pに時間をかけるよりも、迅速に行動(A)に移し、チェック(C)と修正(A)のサイクルを早く回すことで、成功に近づくことができます。