無理に知育レッスンをする必要はない

ぐっすり眠ることで、赤ちゃんの脳は新しく得た情報を処理し、記憶し、すでに得ているほかの情報と組みあわせることができるようになります

睡眠は、赤ちゃんが自分にとって新しい経験がどんな意味を持つのかを理解して、知識として定着させるのを助けるのです。

赤ちゃんには凝った仕掛けのあるおもちゃや知育レッスンなど、過剰な刺激を与える必要はありません

こうした経験をさせるために昼寝の時間を削るなんてありえないことです。

ポリー・ムーア『賢い子は1歳までの眠りで決まる』(日本文芸社)
ポリー・ムーア『賢い子は1歳までの眠りで決まる』(日本文芸社)

これらはむしろマイナスの効果をもたらすかもしれないのです。これほど残念なことはないでしょう。わたしたち親が、子どもが眠たがっているサインに気づきにくくなったりするようなら、なおのことです。

そしてもうひとつ忘れてならないことがあります。

親にとっても睡眠が大切であるということです。常に念頭においておきましょう。

十分で良質な睡眠が、赤ちゃんと一緒に過ごすために必要不可欠なバイタリティーを養ってくれます。

これまでの生活や睡眠のとり方を振り返ってみましょう。子どもを賢く、本当に強い子にするために十分なものだったでしょうか。赤ちゃんと自分のあり方を今一度考えてみましょう。

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