入眠から目覚め方まで、赤ちゃんは知らないことばかり

赤ちゃんは、眠いとはどういう状態か、どうすれば眠れるのか、どうすれば途中で目を覚まさずに眠りつづけられるのか、いつどうやって目を覚ませばいいのか、これらをまったく知らずに生まれてきます。

だから親は、赤ちゃんがよく眠れる環境をつくり、必要なだけ寝ることができるようにしてあげる必要があるのです。そうしてはじめて、赤ちゃんはよく眠れたときの感覚を学ぶことができます。

また、よく眠ったときにはどんな感じなのか、赤ちゃんは生まれながらに知らず、学習して身につけるからこそ、ぐっすり眠ることを学べた赤ちゃんのほうが、幼児になっても、大人になっても引きつづきよく眠れるようになります

わたしたち親は、よく眠るということをきちんと教えてあげる必要があるのです。

では、睡眠不足が長くつづくと、赤ちゃんはどうなるのでしょうか。

「睡眠障害は自然に解決する」は間違い

赤ちゃんは起きていても半分眠っているような感じで、眠ってもあまり休んだ気がしなくなります。つまり、眠っているときと起きているときの区別があいまいになるのです。

それは、たとえるなら、介護施設の老人や集中治療室の患者に見られる状態と同じといってもよいでしょう。

こうした赤ちゃんは、質の悪い浅い睡眠しかとることができなくなり、眠ってもすぐに起きてしまいます。そして、これが習慣になってしまい、就寝時間が近づくと激しく嫌がり、よく泣くようになります。

この原因は眠いときに眠いということができないからだけではありません。そうです、ぐっすり眠った朝、目が覚めたときに感じる気持ちよさを体験していないため、眠ることが心地よいことだと学習していないからです。

これは将来の睡眠に関する重大な問題を引き起こす可能性があります。

赤ちゃんのころにぐっすり眠ることができないまま成長すると、少年期や思春期になっても睡眠不足に悩まされるようになるのです。

赤ちゃんにおける睡眠障害は、大きくなれば自然に解決すると耳にしたことがあるかもしれません。

しかし今では異なる見解が生まれています。

いくつかの研究から、赤ちゃんのうちに問題を解決しておかないと、幼少期や場合によってはそのあとまで問題を引きずるようになることがわかってきています。

赤ちゃんのうちに眠ることを学習することこそがとても重要なのです。