「可愛いがられる」力
偶然の出会いでキャリアが決まると考えている5%社員は、社内だけではない社外の人間関係の構築に注力します。
人間関係がこじれてストレスを感じることもあるでしょう。しかし、5%社員は「自慢ばかりしてマウンティングしてくる人や、怪しい人がいたらすぐに距離を置く」という習性があります。
最初からすべてを疑って人との接触を完全遮断するのではなく、興味・関心を起点に人と知り合って、ヒューマンネットワークを広げていき、心が疲れると感じたら距離を置くようにしています。こうして構築した社外のネットワークで幸運を引き寄せ、仕事で成果を出し続けているのです。
一方、社外に目を向けることなく、上司や役員の機嫌を取って評価される人もいます。社内で人間関係を構築して情報収集したり、上司に気に入られるためにいやいやゴルフに付き合ったり。
こうして20代で「可愛いがられる人材」になれば、30代・40代で重責に抜擢されることもあるでしょう。しかし、自分のキャリアを特定の人に依存するのはリスクもあります。
キャリアは偶然の出会いで決まる
20代で役員に気に入られて課長に抜擢された製造業のCさんは、その後会社が外資企業に買収され、50代になったいまでも課長のままです。
20代で「変わり者」と噂されたIT企業のDさんは、異業種での人間関係構築に注力し、30代でトップ5%営業となり、40代の現在はグループ企業の代表を務めています。
自分のキャリアは「偶然の出会い」で決まります。
その偶然を必然のものとするために、20代のうちから歩き回って行動量を増やし、人や情報に触れる機会を意図的に増やしていきましょう。