異例の会員数急増、8割は親からの問い合わせ
——「ホテルニューオータニ マリッジ コンシェルジュ」の開業から半年がたちました。手応えはいかがですか。
【若杉知文子さん(以降、若杉)】ありがたいことに3月のオープンから問い合わせの電話が鳴りやまない状況です。サービスを始めるにあたって業界最大手の日本結婚相談所連盟(以降、IBJ)に加盟したのですが、IBJの方にも、「これだけ会員数が急増するのは、ほかには例がない」と言われました。現在も週末・平日ともに予約がほぼ埋まっている状況です。
——たしかに、「ホテルニューオータニなら間違いない人と出会えそう」と考える人が多そうです。
【若杉】マリッジ コンシェルジュにおいても、これまで培ってきたブランドが評価をいただけているように感じています。
また、これも他の結婚相談所では見られない非常にまれなことらしいのですが、マリッジ コンシェルジュに最初にお問い合わせいただく方の8割が親御さまです。ホテルニューオータニの場合、親子代々ホテルを利用してくださっている方が多いこともあり、まずご両親からホテルの方にご相談をいただくケースが多いです。実際に親御さまからは、「結婚相談所に入れるのは不安だけど、ホテルニューオータニなら安心して任せられる」というお声をいただいております。
ホテルニューオータニを普段から利用する会員が多い
——では入会者はホテルニューオータニの顧客の方が多い?
【若杉】私どもの会員組織に「ニューオータニクラブ」がございます。今はその会員のご子息、ご令嬢からのお問い合わせが多いです。あと、クラブメンバーでない方も、各界の第一線でご活躍の方がお集まりになっています。やはりそこは、他の結婚相談所より弊社のサービスの値段設定が高いというところと、お見合いの場所は基本的にホテル内になりますので、当ホテルを普段からご利用になられている方が多いように感じています。
また、20代の若い会員の方は、「結婚にふさわしい相手を最短で見つけたい」という方が少なくありません。「恋愛=結婚」でなく、最初から結婚を希望している人の集まりの中に入ってより合理的に相手と出会いたい、そんなトレンドがある気がします。