修行僧のような人たちがゴロゴロいる

各省のトップである事務次官には、政治家や他の役所との折衝がうまい人が就任します。「法律の条文にはこう書いてあるけれども、このあたりで妥協しよう」と現実に合わせて利害調整ほか妥協できる人。さらに言うと、都合が悪い法律を変えるようなことができる人が事務次官になるのです。

しかし同じエリートでも法制局に行く人は、法律をこよなく愛する人です。

ある省から法案作成希望があると担当が一人決まり、事実上の軟禁状態となります。ひたすら法案を作るために調査、調査、また調査。六法全書をはじめ資料に囲まれて、書類とにらめっこ。過酷な環境下での作業です。

それがこよなく快感だという人が法制局に行きたがる。修行僧のような人たちです。

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