プレー、食事、宿泊までおもてなしできるように

2018年
・御殿場コースを全面改修(設計:リース・ジョーンズ、監修:松山英樹)

ゴルフ場
写真提供=太平洋クラブ

2019年
・八千代ゴルフクラブの経営権を取得

2020年
・太平洋クラブ会員「利用可能コース」に八千代コースを追加
・“TAIHEIYO CLUB GINZA”(東京・銀座)を9月にオープン

2021年
・金乃台カントリークラブの経営権を取得。ただ、共通会員制ではなく独立運営のクラブとなる。
・レストラン運営の上場企業「ひらまつ」の第三者割当による普通株式を取得し、資本業務提携をする。

野地秩嘉『名門再生 太平洋クラブ物語』(プレジデント社)
野地秩嘉『名門再生 太平洋クラブ物語』(プレジデント社)

現在、太平洋クラブの会員がプレーできるコースは18だ。そして、改修された金乃台カントリークラブも会員は割引価格で利用することができる。

俊は「あと、2つはコースを増やして20にします」と言っている。さらに、金乃台カントリークラブのように、独立運営クラブも増やすかもしれない。そうすると、会員にとっては選択の幅が広がる。

そして、提携したひらまつはレストランだけでなく、仙石原、熱海、軽井沢、伊勢志摩、京都、沖縄の6カ所に高級リゾートホテルを所有、運営している。御殿場もしくは御殿場ウエストでプレーをして、仙石原のひらまつに泊まるといった楽しみ方もできるわけだ。これまた会員にとっては楽しみ方の幅が広がる。韓俊はむろん、そこまで考えている。

【関連記事】
【第1回】経営破綻→全コースで黒字化達成…地に落ちた名門「太平洋クラブ」が劇的な再生を果たせたワケ
東京随一の"セレブ通り"を走る富裕層が「テスラやレクサス」を選ばないワケ
なぜ北京―上海間の中国新幹線は1万円以下なのか…日本のリニア新幹線を大成功させるための究極アイデア
日米同盟を守るにはこれしかない…安倍元首相が批判承知で「トランプ大統領とのゴルフ」を繰り返したワケ
「日本人には不可能」そんな世評を覆した松山英樹の優勝は"まぐれ"ではない