海外提携が太平洋クラブのブランドを磨いている

「ボルドーにはアフィリエイトのクラブが2カ所あります。ゴルフ・メドック・リゾート、サンテミリオン・ゴルフクラブ。いずれもワインの産地ですから、ワイン好きの方は喜ぶでしょう。ワインのシャトー巡りもできますし。ゴルフ場はどちらもタフです。リゾート気分で行くと大変な目に遭います。私もむろん、大変な目に遭いました。ワインを飲んで、気分転換しましたけれど。

写真提供=太平洋クラブ

タイのアマタスプリングは太平洋クラブの会員の方たちがもっとも多く訪れてプレーをしているクラブです。オーストラリアのザ・ナショナルも最高です……」

俊にひとつずつ聞いていくと、日ごろはしゃべらない彼が饒舌になる。

海外の名門クラブとの提携は太平洋クラブのブランドを構築するうえで、強みになっている。海外に行って体を動かしたい人にとって、提携クラブがあれば「私たちのクラブ(Our Club)」としてゴルフを楽しむことができる。日本のゴルフ場のなかで、本格的に海外のゴルフクラブとの提携を進めているのは太平洋クラブだけだ。

トーナメントの開催、リゾートを改修…

マルハンが太平洋クラブを買収してから変化した事実をまとめると、次のようになる。

2014年(買収して1年目)
・太平洋クラブのシンボルマークを新しくして、グループコースの冠名称を「太平洋クラブ」に統一。
・太平洋クラブ会員が利用できるコースに佐野ヒルクレスト、大洗シャーウッドのふたつが追加された。

2015年
・プロショップ「Select The Club」を御殿場と御殿場WESTにオープン
・日本最古のメジャートーナメント「第83回日本プロゴルフ選手権大会」を江南コースで開催
・軽井沢リゾート、開場40周年。同リゾートのクラブハウスとホテルダイニングを全面リニューアル
・御殿場WEST、軽井沢リゾート、白河リゾートにある宿泊施設を「Villa The Club」という名称でスタート。

2016年
・成田コースのクラブハウスを一部リニューアル
・日本で唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦「TOTOジャパンクラシック」を美野里コースで開催する。
・男子プロツアー「2016三井住友VISA太平洋マスターズ」を5年ぶりに主催する。三井住友VISAカード、TBSテレビと3社の共催。優勝は松山英樹。23アンダーでトーナメントレコードを更新