福澤諭吉が指摘した「自由と独立」

米ティーパーティ立法政策責任者 ケリー・カレンダー Keli Carender●Tea Patry Patriots National Coordinator(全米で2000支部を持つ最大のティーパーティ組織の立法政策責任者)。オックスフォード大学院卒。米国のティーパーティ運動の創設者の一人である。

日本の野田佳彦首相は政治生命を懸けて増税することを方針にしていると聞きました。一般的に、税金が高い国では、企業はよりよいビジネス環境を求めて、海外への移転を検討します。特に日本は中国という強力な市場が隣接し、企業がビジネスをわざわざ日本で行う気が失せるかもしれません。さらに増税によって国内経済が不景気になれば、税収が減ってまた増税することになります。この悪循環が続けば、当初の目論見は外れ、巨額の負債だけが残ることになります。

なにより税金を増やすことは国の関与を増やすことにつながります。それは自分の人生を自分で決めることを放棄するのと一緒です。ティーパーティは、国から個人の自由を獲得する運動なのです。

米国人は伝統的に自分自身が共和党または民主党の支持者であることを明確に意識しています。そして、私たちティーパーティは共和党寄りだと思われています。しかし、私たちは「政党のことは忘れましょう。政治家の行動に注目しましょう」と考えています。共和党に所属しているからといって安易に支持をするわけではありません。

ティーパーティは人々にティーパーティの指針を伝える活動を重視しています。指針についての理解が行き渡れば、人々は自然と「何が正しくて何が間違っているのか」ということがわかるようになります。人々が候補者の行動をよく見て、私たちの指針に従って行動しているかをチェックし、自発的に正しい選択を行うことができるようにするのです。