こんな時代だからこそ、パートナーを見つけて共に暮らしてみよう

そうした既婚の友人たちの振る舞いを見て、「家族がいる人間は大変だな」と同情したり、「あいつもマイホームパパか。寂しいな」と付き合いの悪さを嘆いたりするものの、「そろそろ自分も家庭を築くか」「誰かと一緒に暮らすのも、悪くなさそうだな」という気持ちになる単身者も少なからずいるだろう。

そういう気持ちを抱いたなら、私は「『一緒に暮らしてもいいな』と思えるパートナーを探してみては?」「すでにパートナーがいるなら、結婚を真剣に考えてもいいタイミングが来たのかもしれない」と、前向きに検討してみることを強く勧めたい。こんなご時世を乗り切るには、自分のそばで共に歩んでくれる人が不可欠だと、私自身が痛切に思っているからだ。

コロナ騒動以降、理不尽なこと、筋が通らないこと、違和感しか抱けないことが格段に増えた。経済的に苦しくなった人もいるだろう。社会は集団ヒステリー的になり、誰しも多かれ少なかれ、精神的に疲弊してしまったに違いない。そんなとき、自分を支えてくれるのはいつもそばにいてくれる存在──端的には、配偶者である。子どもや親、本当に親しい友人が心の支えになることもあるだろうが、信頼できる配偶者(および、それに準じるパートナー)という存在はやはり特別だ。

配偶者を選ぶとき、絶対にチェックしておきたい5条件

そこでここからは、生活を共にするパートナーを決める際にぜひ留意しておきたいポイントを、私なりに整理していこうと思う

なお、本稿では基本的に「結婚」「配偶者」という画一的な表現を用いて話を進めるが、私がいちばんに伝えたいのは「生活を長く共にする相手を選ぶ際に、自分なりの判断基準を持っておくと後々リスクヘッジができるかもしれないよ」ということである。どのような人生、ライフスタイルを選択するかは個々人の判断であり、ましてやここで多様性やらLGBTQやらの議論を持ち出したいわけでもない。あくまで便宜上の表現であることを含み置きいただきたい。

私は、配偶者を決める場面において、以下の5点を重視すべきだと考えている。

【1】「耐えられないもの・嫌いなもの」のレベルが同じ

【2】相手が「不快」と感じる物事を知っており、その理由も理解している。そのうえで、自分は自分の道を歩く。相手もそれを否定しない

【3】食の嗜好が合う

【4】人生の重要事項について率直に話し合い、意識をすり合わせておくことができる

【5】趣味は一概に同じでなくても構わない。相手の趣味は互いに尊重する

それでは、上から順に見ていこう。