無駄遣いとの指摘に「メルカリなどで高く転売できる」と言い訳
③ 「無料」「おまけ」「タイムセール」「限定品」「トレンド」というキーワードに弱い
おトクだからと、無料のノベルティやグッズ、おまけに弱い人は、つい必要ないものまで買ってしまいがち。人はモノに対して払ったお金の分の価値しか見いださない。タダでもらった、セットで安かったモノは、部屋の片隅に放置されたり、結局使わなかったり、それなりの扱いになるのがオチだ。
【対策】同じく限定品やトレンド・流行といったキーワードが気になる人は、それが自分にとって必要かをちゃんと考えること。夜に買い物カートに入れたら、翌朝も欲しいが持続している場合のみポチっとする習慣をつける。
④ 見栄っ張り、モノにこだわりがあり、ブランド品が好き
いつの時代もブランド品で全身固める人がいる。ただ、筆者の私見だが、経済的余裕とブランド志向は必ずしも比例しない。いわゆるお金持ちは、あからさまにブランドロゴやアイコンが入ったバックや洋服を身に着けている人は少なく、上質で品性のある落ち着いた装いの人が多い。お金がないにもかかわらず、見栄っ張りでブランド品が大好きな人は衝動買いをしないよう要注意。
【対策】上記①と同じ。なお、このタイプは、無駄遣いではと指摘しても、「メルカリなどで高く転売できる」など言い訳が多く、自分の行動を正当化しようとする傾向が強い。
⑤ 病気やケガ、失業、離婚などで強いストレスを抱えている
前掲のがん患者のように、病気やケガ、失業、離婚など、何らかの事情で、体調が悪いときや強いストレスを抱えて精神的に不安定なときは、冷静な判断ができない可能性が高い。「健全な精神は、健全な肉体に宿る」とはよく言ったもので、体調が悪いときに考えることはネガティブなものも多い。
【対策】緊急事態宣言下で受けたストレスは個人差もあるだろうが、自分が考えている以上にココロやカラダに不調やダメージを与えているかもしれない。自分は冷静な判断ができないかもしれないと意識して行動する。
ここに挙げた5つのタイプ以外にも、つい衝動買いをしてしまうことは誰にでもあるだろう。ただ、そもそも人間の脳のメカニズムが、そのようにできているのだと知っておけば、「ん? 今、これが欲しいと脳がだまされていないか?」「大丈夫か? 自分!」と感情や行動を抑制すべく意識するようになるのではないだろうか。