衝動買いや散財で貯蓄できない事例は後を絶たない

そこで、家計消費に関する他の調査を見ると、コロナ禍で、以前と消費行動は変わらずお金を使っている、支出が増えたという人の支出内容を確認すると……。

「外出できない分、ネットで買い物してしまう」
「友人と会えない・好きなことが自由にできない寂しさを埋める」
「おウチ時間が増えて暇だから」
「在宅ワークで通勤時間がなくなり趣味が増えた」

いずれも、さもありなん、むべなるかな。FPとしては、ちゃんと貯蓄できていて、それによって精神的な安定や家庭の平和が保たれ、家計に支障がない範囲内であれば大丈夫とアドバイスしたい。

しかし、実際には衝動買いや散財をして後悔したり、貯蓄ができなかったりという事例は後を絶たない。これが、ライフプランや老後の生活設計に支障を来すようであれば、一刻も早く対処すべきである。

「衝動買い」で後悔しやすい5つのタイプと対処法

では、どんな人が衝動買いの罠に陥りやすいのか、

よくある5つのタイプと対処法を紹介する。

① 買い物好きでつい衝動買いをしてしまう

いわゆる「浪費癖」のある人で、自分はそのタイプという自覚があるなら、見るとつい欲しくなって、必要のない物まで買ってしまう可能性大。

【対策】経済的に余裕がないなら、欲望を喚起されないよう、ショッピングには出かけない。ECサイトをチェックしない。買い物の際には、ストッパーになってくれる第三者と一緒に行く。クレジットカードやキャッシュレス決済は利用せず、現金で買い物をして、お金を使う“痛み”をカラダとココロに感じさせるようにしよう。
複数のショッピングバッグを持つ女性の手元
写真=iStock.com/Enes Evren
※写真はイメージです
② 買い置きやまとめ買いをしていないと不安

コロナ禍で買い物の頻度を減らしていた人も多く、まとめ買いが常態化しているかもしれないが、使い切れないほどの量や同じようなモノを買っている可能性もある。部屋が片付かず、モノの管理がルーズな人ほど、貯蓄できない、家計管理ができない傾向が強い。

【対策】買い物に行く前に冷蔵庫やストッカー、クローゼットを開けて確認してからにしよう。