コールド・ストーン・クリーマリーはアメリカ発祥の新しいスタイルを持つアイスクリーム・チェーンだ。同社がこれまでのアイスクリーム店と違う点はふたつある。ひとつはマイナス9度に冷やした石板(コールド・ストーン)の上で、アイスクリームにナッツ、クッキー、フルーツといった具材を混ぜ合わせること。ナッツ、クッキーのクリスピーな食感を大切にしているのだ。

もうひとつはアイスクリームと具材を混ぜているとき、従業員が客に向かって歌を歌うこと。彼らは「きらきら星」「幸せなら手を叩こう」といった誰もが知る英語の曲を歌いながら、アイスクリームを仕上げる。

本部でリクルーティングを担当する青木秀樹氏はこんな説明をする。

「歌うサービスはアメリカで始まったものです。今では店舗だけでなく、本部の朝礼でも歌っています。うちの朝礼は、歌う朝礼なんです」

同社の日本法人が設立されたのは2005年、現在全国に23の店舗がある。

「歌のサービスはお客様へ感謝するための表現として始まりました。1度、経験されてみてはいかがですか」

店舗では、客がリクエストしたとき、大きなサイズのアイスを頼んだとき、そしてチップを渡したときに歌のサービスを行う。

店舗では、客がリクエストしたとき、大きなサイズのアイスを頼んだとき、そしてチップを渡したときに歌のサービスを行う。

青木氏に促されるまま、私はアイスクリームを食べに品川駅構内の同店へ出かけた。人気メニューのストロベリー・ショートケーキ・セレナーデを注文し、「1曲お願いします」と頼むと、女性の従業員はニコッと微笑んで、「Twinkle,twinkle,little star」と歌いだした。私はオヤジだから照れてしまう。しかし、悪い気はしなかった。

「多い日にはお客様が600人くらい来店されます。そういう日には100曲以上歌いますよ」

子供連れの客や若いカップルは歌のサービスをすると、ありったけの笑顔で喜ぶという。

次回は同社の朝礼における歌の様子を報告する。

(尾関裕士=撮影)