会見で両親への感謝の言葉はなかった
小室眞子さんは会見で両親への感謝の言葉を口にしなかった。
これが何を意味するのか、会見中継を見ながら考えていた。
10月26日、午後2時。会見場に現れた2人は明らかに緊張していた。
会場から見て向かって右に眞子さん、左に小室圭が座る。圭の目が落ち着きなく左右を見渡す。
司会の声かけで眞子さんが話し始める。
「現在、新型コロナウイルス感染症の影響が続き大変な思いをされている多くの方々にお見舞いを申し上げます」
声は落ち着いている。
「本日、皆さまにお伝えしたいことがあるため、このような場を設けました」
型どおりの、私たちは今日結婚しましたというものではない。そんなことより大事なことがあるといいたいようだ。会場に緊張が走った。
これまで皇族としての務めを果たそうと努力し、たくさんの方たちに見守られ、支えられてきましたと続ける。訪問した国々でも温かく見守ってくれた方々への感謝を述べる。
前振りが終わって、「私と圭さんの結婚についてさまざまな考えがあることは承知しております」と本題に入る。静かに見守って下さった方々や「事実に基づかない情報に惑わされず、私と圭さんを変わらずに応援してくださった方々に感謝しております」とメディア批判に転調していくのだが、その前に、「私にとって圭さんはかけがえのない存在です。そして私たちにとって結婚は自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択でした」と、2020年11月に公表した「お気持ち」の中でも強調していた結婚への強い意思を再び繰り返す。
すべては私が考え、指示したこと
小室圭に替わって、「私は眞子さんを愛しております」と堂々と宣言する。
「一度きりの人生を愛する人と共に過ごしたいと思っています」として、これまでも2人で励まし合ってきた、その上で「このたびの結婚に関してご迷惑をおかけしてしまった方には大変申し訳なく思っております」と続けた。方々ではないから、これは母親の元婚約者へのおわびなのだろうか。
眞子さんが引き取る。「これまで私が公に発言する機会は限られてきました」。ここから彼女がどうしてもこの場でいいたかったことが明らかにされると、期待感が膨らむ。
そのために生まれてしまった誤解もあったとして、衝撃的な告白になる。
婚約に関する報道が出て以降、さまざまなことがあったが、圭が独断で動いたことはない、すべては私が考え、指示したことだというのである。