皇室との関係は一切断ちますと宣言したかのよう
小室圭は「私は眞子さんと温かい家庭を築いていきたいと思います」、「これからもできる限りのことをして、眞子さんをお支えしていきたいと思います」と述べて眞子さんと交代する。
眞子さんは、これから新しい生活を始めるが、また違う形での困難があると思うとして、「これまでもそうであったように2人で力を合わせて共に歩いていきたいと思っています」と話す。
「これまで私たちが自分たちの心に忠実に進んでこられたのは、お互いの存在と、励まし応援してくださる方々の存在があったからです。今心を守りながら生きることに困難を感じ、傷ついている方がたくさんいらっしゃると思います。周囲の人の温かい助けや支えによって、より多くの人が心を大切に守りながら生きていける社会となることを心から願っております」
こう結んだ。
この後、事前に提出された質問に答える文書が取材陣に配られた。
2人は顔を見合わせ、前を向いて一礼して戻っていった。
2人の背に、記者たちからの祝福の拍手はなかった。
最後に、秋篠宮と母親紀子さん、天皇皇后、上皇上皇后への感謝の言葉があれば、見送る記者たちの何人かは拍手をしたのではないか。
まるで、皇室との関係はこちらから一切断ちますと宣言したかのようだった。
一番大きな不安は「誹謗中傷がこれからも続くのではないか」
眞子さんは、事前の質問に答えた文書の中でもこう書いている。
「これからは、穏やかな気持ちで生活できることを期待しております。新しい環境に入るのですから不安は様々あります。一番大きな不安を挙げるのであれば、私や私の家族、圭さんや圭さんのご家族に対する誹謗(ひぼう)中傷がこれからも続くのではないかということです。私と圭さんが元皇族とその夫として皇室とどう関わっていくつもりかというご質問についてですが、私がお伝えできるのは、一人の人として、皇室の方々のお幸せをお祈りしたいと思っているということです。(小室眞子)」
では、宮内庁が前日に質疑応答をなくす理由として挙げた、「質問の中に誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねないものが含まれていることに強い衝撃を受けられた」「そのような質問が、カメラが入り多くの人に囲まれた会場で読み上げられ、それに対して口頭でお答えになることを想像するだけで、恐怖心がよみがえるという強い不安を感じられた」「以上のことから、口頭での質疑応答は不可能であると思われたものである」というのが具体的にどれを指すのか?
それが日本雑誌協会からの2点の質問だったことが、後から配られた文書で判明する。
質問は、小室さんの母親による遺族年金の不正受給疑惑と、眞子さんは小室圭が「フィアンセ」としてフォーダム大学に入学することを容認しておられたのでしょうか。
なぜこのような「愚問」がチェックされずに眞子さんのところまで渡ってしまったのか、不思議でならない。これだけを見ても、眞子さんの周辺に信頼できる有能で誠実な人間がいないことが見て取れる。
これに対して眞子さんは、怒りとともに激しく反論している。
「この質問は、誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問であると思います。このような質問に会場で口頭でお答えすることを想像すると、恐怖心が再燃し心の傷が更に広がりそうで、口頭で質問にお答えすることは不可能であると思いました。誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問をいただいたことは、誠に残念に思います」
さらに、インターネットの中の批判的な書き込みについては、こう答えている。
「否定的な報道やインターネット上の書き込みについてですが、誤った情報が、なぜか間違いのない事実であるかのように取り上げられ、謂(いわ)れのない物語となって広がっていくことには、強い恐怖心を覚えました」