Q.(上大岡トメ)介護保険ってなんですか?

A.(FP黒田尚子)高齢者介護を「みんなで」進めるためのもの

介護保険の開始は2000年のこと。それまでの「介護は家族が担う」「病気になった高齢者は長期入院」という“常識”を改め、国は「介護は在宅が基本だが、介護の担い手は地域全体」「必要に応じて施設入居」という方向に舵(かじ)を切ったのです。

介護保険の保険者は、全国の市区町村です。地域の高齢者の人数や状況、今後の高齢化率などを考えて介護サービスの種類や内容を決めています。介護保険にかかる費用は40歳以上の人が支払う介護保険料と税金が主体となり、利用する場合にはその費用の一部(1〜3割)を負担することになります。支給限度額には上限があって、その範囲を超えると全額自費での支払いになるので注意が必要です。

【図表1】要介護認定には7つの段階がある
出典=『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』より