「再婚妻×初婚夫」は中堅地方都市、「再婚同士」は…

一方で、「再婚妻と初婚夫」の組み合わせではガラリと顔ぶれが変わります。栃木・埼玉・新潟・福島など大都市周辺の地方都市が上位を占めます。「再婚夫と初婚妻」で上位だった大阪や福岡が「再婚妻と初婚夫」では下位に位置するという逆転現象もみられます。また、「再婚同士」の組み合わせも、山口という意外な伏兵が1位であるのに加え、北海道や滋賀などが上位となり、これもまた顔ぶれが変わります。東京は「再婚同士」の組み合わせは極端に少ないのも特徴です。

ざっくり言うと、「再婚夫と初婚妻」は大都市限定、「再婚妻と初婚夫」は中堅地方都市を中心、「再婚同士」は主に西日本を中心として地方に集中しているという感じになっています。同じ再婚といっても、それぞれのエリアによって変わるものです。

東京に関して、再度まとめると、バツあり男の初婚女性再婚が圧倒的に高い割に、再婚同士の組み合わせは極端に少ないことから、東京の未婚男性は「時間差一夫多妻男」による被害が一番多いと言えるでしょう。

婚姻率が高いのに未婚率も高いのはなぜ?

多くの方が誤解しているのですが、実は東京は婚姻率に関してはずっと全国1位です。日本でもっとも人口比で婚姻しているのは東京です。しかし、同時に男性の生涯未婚率も高く、2015年国勢調査時点では全国3位です。婚姻率が高いにもかかわらず、なぜ未婚率も高いのか。その原因の一端はこの東京の「時間差一夫多妻男」にあるのかもしれません。

女性の側からみれば、東京で婚活する場合、未婚男性だけではなく、バツあり男性も選択肢として十分考えられるので希望が広がります。が、くれぐれも独身を装う既婚男性にはご注意ください。離婚もせずに、複数の相手と浮気を繰り返す「同時多発浮気既婚男」も少なからず存在します。

「時間差一夫多妻男」の再婚を禁止する法律を作ったところで、未婚男性が結婚できるとは限りません。ほしいものを何度でも手に入れては、取り替える者がいる一方で、手に入れることが一生かなわない者もいる。結婚の自由化とは、結婚の不可能化と表裏一体なのです。

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