五輪前後の変化について、私の予想はほぼ当たった

開会式と閉会式はどちらも不評だったが、少なくとも競技においては、日本にとってひとまず成功裏に終わったといえるだろう。無観客については、反対派の「お気持ち」を考慮し、少しでも円滑に五輪を進行させるために妥協してもらう……という意味では、ある程度の効果があったかもしれない。

ABEMA TIMESは8月10日、『「みんな終わったら“良かった、良かった”って。手のひら返しは今回も同じだった」「メディアのスポーツ部は分析を」東京オリンピックを終えて麻生財務相』という記事を掲載した。その内容は、私が当連載で5月に書いたこととほぼ同じ論調になっている。つまりはまあ、私の予想はほぼ当たっていたということだ。

当たった予想、外れた予想はこれだ

それでは、私の予想記事が当てた部分、外した部分を抜き出してみる。

【当てた部分】
・反対派は、日本選手が金メダルを取っても素直に喜ぶことができない
・反対派が開幕後「○○選手、おめでとう!」などと発言したら、「アンタ、五輪に反対していたよな?」と突っ込まれる
・会期中、反対派が血眼になって粗探しをする。とにかく悪いことが起きるのを期待する(五輪関係者がノーマスクでビアガーデンで騒いでいた、といった記事など)
・開催国である日本は多数のメダルを獲得する
・日本がメダルラッシュともなれば、世間のムードは簡単に変わる。テレビでは、日本人選手が金メダルを獲得するたびに速報が出て、その夜のニュース番組のスポーツコーナーで選手を称える映像が大量に流れるだろう。スタジオのキャスターや解説者は大興奮。選手も生中継のインタビューで番組から番組をハシゴし、ツイッターは喜びと祝福の声だらけになる
・人々のお祝いムードを横目に、反対派は押し黙る
・菅義偉首相が電話で金メダルを獲得した選手に祝意を伝えたら「スポーツの政治利用は許せない!」と五輪反対派が怒り出す(実際、大会初日の柔道・高藤選手、金メダル獲得の折に発生)
※ただし、五輪反対派は沖縄の玉城デニー知事が空手「形」の金メダリスト・喜友名諒選手に祝意を伝え、オンライン対談をおこなっても批判せず
・「五輪反対派メディアの華麗なる手のひら返しをご覧くださいwww」といったまとめがネットに登場
・五輪反対派の著名人はツイッターで、開幕前に出した反対発言のスクショと共に揶揄される
【外した部分】
・硬派なメディアは競技の結果には目もくれずに「五輪とコロナ」に絞った特集を展開する