1989年生まれのふみくんは、自身は働かず彼女に生活費を負担してもらう「ヒモ」生活を13年間続けている。「寄生」した女性は合計7人。なぜ次々と養ってくれる女性を見つけることができるのか。ふみくん『超プロヒモ理論 浮いた家賃は1000万、寄生生活13年の逃げきり幸福論』(二見書房)からお届けする――。
世の中にはもちろん色々な人がいますが、一生相性の良い人とだけ過ごしていたいというのが正直なところです。
写真=筆者提供
世の中にはもちろん色々な人がいますが、一生相性の良い人とだけ過ごしていたいというのが正直なところです。

「合わないなら次いきゃいいじゃん!」

男だけど奢らない。その代わりに家事などで相手に尽くす。という奇妙な恋愛をしているからか、僕は「通常の恋愛観にとらわれない」なんて周りからいたずらにもてはやされ、これまでいろんな恋愛相談をもちかけられ「かぎりなく遠くにいる第三者」からの意見を求められてきました。

関係性を構築するなかで相手を見ることに重きをおくことと、いろんな恋愛相談に対し「合わないなら次、次」とアドバイスすることは二枚舌のようにも思えます。

相手を見ながら関係性を構築するのが大前提とはいえ、我慢によって自分を消耗させてしまうくらいならいっそ新しい人を見つけた方がいい。どうせなら一生相性のいい人たちだけに囲まれて暮らしたい、というのが僕の持論です。

沖縄暮らしを満喫中。沖縄に行ったのも「相性の良い人」に付いていった結果です。
写真=筆者提供
沖縄暮らしを満喫中。沖縄に行ったのも「相性の良い人」に付いていった結果です。

これまで不意に口をついた僕の出まかせのなかでも、相手に刺さることの多い雲をつかむような話をさせてください。

たとえば、男女問わず人生で1回でもご飯を食べに行くような関係になる人って何人くらいいるでしょうか。

僕は小学校から大学、社会人になってから出会った人に至るまでいろんな友達がいることが自慢です。趣味を聞かれておしゃべりと答えるほど、沖縄から地元に帰るときは友達と会えることが一番の楽しみであったりもします。

旅行先のインドにて。色々な人に会っておしゃべりするのが好きです。ちなみに英語は喋れません。日本語で喋っていました。
旅行先のインドにて。色々な人に会っておしゃべりするのが好きです。ちなみに英語は喋れません。日本語で喋っていました。(写真=筆者提供)

また、僕はこれまでヒモになるため飼い主になってくれるかどうかを確認すべく、年齢問わずいろんな人をいろんなところに誘う必要もありました。

コメダ珈琲店で相手からの「カワイイ」を引きだしたこともあれば、ガード下の居酒屋、終電ギリギリのタイミングで「カワイイ」を頂戴したこともあります。

その数に比例して連絡が取れなくなった方も多いことはさておき、だれかとご飯を食べに行く(奢ってもらう)機会は同世代と比べると比較的多い方だと思います。

そんな僕でも、一生で食卓を囲む人って1000人もいかないんじゃないでしょうか。これこそが「合わないなら次いきゃいいじゃん!」と考える根拠です。