「合わないなら次いきゃいいじゃん!」
男だけど奢らない。その代わりに家事などで相手に尽くす。という奇妙な恋愛をしているからか、僕は「通常の恋愛観にとらわれない」なんて周りからいたずらにもてはやされ、これまでいろんな恋愛相談をもちかけられ「かぎりなく遠くにいる第三者」からの意見を求められてきました。
関係性を構築するなかで相手を見ることに重きをおくことと、いろんな恋愛相談に対し「合わないなら次、次」とアドバイスすることは二枚舌のようにも思えます。
相手を見ながら関係性を構築するのが大前提とはいえ、我慢によって自分を消耗させてしまうくらいならいっそ新しい人を見つけた方がいい。どうせなら一生相性のいい人たちだけに囲まれて暮らしたい、というのが僕の持論です。
これまで不意に口をついた僕の出まかせのなかでも、相手に刺さることの多い雲をつかむような話をさせてください。
たとえば、男女問わず人生で1回でもご飯を食べに行くような関係になる人って何人くらいいるでしょうか。
僕は小学校から大学、社会人になってから出会った人に至るまでいろんな友達がいることが自慢です。趣味を聞かれておしゃべりと答えるほど、沖縄から地元に帰るときは友達と会えることが一番の楽しみであったりもします。
また、僕はこれまでヒモになるため飼い主になってくれるかどうかを確認すべく、年齢問わずいろんな人をいろんなところに誘う必要もありました。
コメダ珈琲店で相手からの「カワイイ」を引きだしたこともあれば、ガード下の居酒屋、終電ギリギリのタイミングで「カワイイ」を頂戴したこともあります。
その数に比例して連絡が取れなくなった方も多いことはさておき、だれかとご飯を食べに行く(奢ってもらう)機会は同世代と比べると比較的多い方だと思います。
そんな僕でも、一生で食卓を囲む人って1000人もいかないんじゃないでしょうか。これこそが「合わないなら次いきゃいいじゃん!」と考える根拠です。