福島第一原発(イチエフ)の廃炉作業には1日約4000人がかかわっている。敷地内で作業員の食事を出す「給食センター」ができたのは2015年のこと。そこで働く栄養士や調理師は、なぜイチエフを職場に選んだのか。ノンフィクション作家・稲泉連さんの著書『廃炉 「敗北の現場」で働く誇り』(新潮社)より、一部を抜粋して紹介する――。
食堂ができて、ようやく「普通の現場」になった
12時00分──。
福島第一原発の一日の中で大型休憩所が最も賑わうのは、誰もが想像する通り昼食の時間帯だ。
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