旅費以上に大きな財産となるような経験
また、「自分はツイてない」「日本は夢が見られない社会になった」なんていう人は、「本当の絶望がどういうものか」を知らないのでしょう。
貧しい国の貧しい人々が置かれた状況を知ると、自分がどれほど恵まれているかということに感謝でき、やりたいことは何でもできると感じます。
日本で日本人として生まれたことは、人生ゲームで最初からサイコロの6の目を出してスタートしたようなもの。日本に感謝するとともに、環境を言い訳にしないで、自らの力で人生を切り拓こうという前向きなモチベーションを得ることができます。
だから私も妻も、会社や政府や環境のせいにして「できない」「不運だ」「○○が悪い」などという発想は一切ありません。そして私たち家族の生き方に、強烈な自己責任意識をもたらしてくれたこの旅行での経験は、旅費以上に大きな財産となっています。
外食などは食べれば終わりで、その効能(たとえばおいしいなどといった満足度)は長期には続かないし、人生にそれほど前向きな力を及ぼすものでもない。
しかし旅によって得られた経験は、その後の人生何十年にもわたって、自分の思考に影響を与え続けてくれるわけですから、極めてコストパフォーマンスの高い投資だと言えるのではないでしょうか。
最後に私の持論です。
「人間の幅を広げるものは3つある。人と会うこと。本を読むこと。旅をすることだ」
コロナで出会いを止めない、学びを止めない、経験を止めない、という姿勢が重要だと思っています。