思いついたことを音声入力でメモする

しばらく前までは、PCで作業をする場合においても、「仕事を始める」ことに対して一定の障壁がありました。「仕事を始めよう!」と決心して机に向かって座り、PCの電源を入れるという作業が必要だからです。現実には、たったこれだけのことが大きな障壁になるのです。

しかし、現在では、この障壁が非常に低くなっています。スマートフォンを取り出し、メモのページを開き、音声入力でとにかく何かを話してみる。それだけの操作でテキストファイルの原稿ができます。これに関してはさまざまな仕組みを構築していくことが可能です。思いついたアイディアを逃さないようにする仕組み、そして、そうしたアイディアを育てていく仕組み、それらのアイディアをまとめて組み上げ、構成していく仕組みです。

ただ、これらの整備は徐々に行なえばよいことで、とにかくこの第1歩を踏み出すことが創造活動で最も重要なことなのです。

そうした中で最も重要なのは、「まず何かを書く」ということです。そのための重要な手段が音声入力です。仕事を始めていれば、朝起きたときに何か考えが浮かぶはずです。思いついたことを音声入力でメモします。昨日、人と会って話したことを思い出してみましょう。そこに何かよいアイディアが潜んでいないか? 昨日読んだ本で、何か手がかりになることはなかったか? このようにして思いついたことをすぐに記入できるように、スマートフォンを枕元に置いておきます。

朝食のときに新聞を読んでいる人も多いでしょう。何か意見をいいたい記事を探します。そして、その記事に対する意見や感想を書いておきます。仕事が一段落して立ち上がるとき、アイディアが浮かぶ場合も多いでしょう。

音声認識でグーグルドキュメントにメモする

「とにかく始める」方法として、「スマートフォンのメモのページに音声入力する」と述べました。「とにかく始める」方法は、これ以外にもあります。思いついたことを書き留める方法としては、紙片やメモ用紙、あるいはノートに書き留めるという方法もあります。

これらのどれを用いてもよいのですが、いつでもどこでも書くことができ、そこから成長させられるという点から、スマートフォンを用いてグーグルドキュメントに書くことを強く推奨します。その際に音声認識を用いることも強く推奨します。