1.苦しいときは、自分で自己肯定感・自己効力感を高める

「真っ直ぐに前を向け‼ 己を鼓舞しろ‼ 頑張れ炭治郎頑張れ‼ 俺は今までよくやってきた‼ 俺はできる奴だ‼ そして今日も‼ これからも‼ 折れていても‼ 俺が挫けることは絶対に無い‼」
(3巻第24話「元十二鬼月」より) 竈門炭治郎

主人公炭治郎の自分を認める力、自分を信じる強さが表れている言葉であり、自己効力感の高さを示しています。

通常、他者から褒めたり信じてもらえたりすることが、肯定感や効力感を高めていきますが、常日頃から自分自身に言い聞かせることで、窮地のときに他者に頼らずとも自分を高めていくことが可能となります。

また、「頑張れ」は人から言われるとプレッシャーとなることがありますが、自分で自分に言い聞かせるからこそ鼓舞することにつながり、心理学的には自己成就的予言になります。自己成就的予言とは、「○○となる」と思って行動していると、実際にその通りの結果になることです。炭治郎のように、自分を認める言葉を自分にかけてあげることで、苦しい状況から打開していくきっかけがつかめていけるでしょう。

2.経験を信じて進む

「あなたは上弦の鬼と戦って生き残った これは凄い経験よ 実際に体感して得たものはこれ以上ないほど価値がある 五年分十年分の修業に匹敵する 今の炭治郎君は前よりももっとずっと強くなってる」
(12巻第101話「内緒話」より) 甘露寺蜜璃

「大したことはしてきていない」と自分を過小評価してしまうときがあります。どのような仕事でも、振り返ってみれば通ってきた道があり経験があるはずです。それが自分で選びとった経験ではなく、たまたまやってきたことであったとしても、それを思い出すことで、自信を取り戻すことができることもあります。

ひらめいた女性
写真=iStock.com/metamorworks
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知識だけではなく経験。練習だけではなく本番を迎えてきた事実。その中で行動することができていたのなら、その経験値は確実に貯まっているものであり、自分を適正評価してよいのではないでしょうか。それに、自分の問題点も、過去の経験から原因分析をすることができます。

特にこの言葉は、後輩や部下に言ってあげると「認められた」と感じて、炭治郎のように自信を取り戻すきっかけになっていくでしょう。