業務の合間にやりたいことを挟みこむ
一方、ストレスがない私の場合、「朝、ゆっくり風呂に入って汗をかきまくる」「いつでもやりたいときに筋トレ」「14時過ぎたら酒を飲みながら原稿書き♪」「疲れたら寝室で寝っ転がりニンテンドー3DS!」といった調子で、業務の合間に自分のやりたいことを適宜挟みこんでいく。これでも、仕事は十分回っていく。
ただし、今回紹介した私の1日は、あくまでも本を書く仕事がないときのスケジュールだ。私の新刊『意識の低い自炊のすすめ 巣ごもり時代の食と家計を守るために』(星海社新書)を執筆していた4月~5月ごろは、朝の3時に起き、2時間書いて少し休み、また1時間書く、というルーティンが加えられていた。そして6時すぎから7時まで、1時間ほど二度寝するのである。1日3時間ずつ通常業務以外の執筆時間を捻出し、少しずつ本の原稿を進めていった。ちなみにこのときもビールの500ml缶を2本飲んでいた。私の勝手な思い込みかもしれないが「原稿を書く際は、ビールがあったほうが圧倒的にはかどる」と感じている。
在宅ワーク時のルーティンを職場でも継続せよ
ここまで見てきたように、在宅ワークは本当に自分本位の働き方ができる。そして、もしあなたが今回のコロナ禍で、心地よく仕事が進められる自分なりのルーティンを獲得したのであれば、オフィスに戻ったあともできる限りそれを継続すればよい。せっかく、これまでの働き方を見直す機会ができたのだ。企業側も就業規則を変えるなどして、従業員が気持ちよく働けるよう裁量の幅を拡げたり、行動の制限を控えたりしてもいいではないか。
求められるアウトプットがきちんと提出され、必要な成績が達成されるのであれば、また他者に迷惑がかからないのであれば、業務時間中、別に昼寝をしようが、酒を飲もうが構わないと私は考える。そのほうがストレスなく働けるだろうし、生産性も上がるかもしれない。
・在宅ワークのポイントは「やりたいようにやること」「罪悪感を持たないこと」である。
・せっかく家で仕事をしているのだから、業務の合間に「好きなこと」や「やりたいこと」を挟んで、自由に働けばよい。
・働くうえで大切なのは、いかに心身を健康的な状態に保つかである。
・業務に支障をきたさないのであれば、好きな時間に風呂に入り、酒を飲み、昼寝をし、ゲームや筋トレなどに興じたって構わない。
・職場に戻っても、在宅ワークで獲得したよいルーティンはできるだけ継続したい。