在宅ワーク歴19年目のホームルーティン
筋トレを再び日課にしたことで、心身のコンディションが向上したのを痛感している。結局、仕事人にまず必要なのは、健康な精神と肉体なのだと再認識した。
そこでここからは、私が心身を整えるために実践している日課と習慣を紹介しつつ、日常のさまざまな事柄をルーティン化する効能について、私見を述べていこうと思う。
私は在宅ワーク歴19年のため、毎日通勤している人にとってはあまり現実的ではないルーティンも出てくるかもしれないが、多少は参考になるところもあるはずだ。また、緊急事態宣言の解除後もリモートワークを継続している企業は少なくないと聞く。「在宅ワークだと、なかなか生活のリズムが掴めない」「家で仕事をしていると、どうも調子が上がらない」などと悩んでいる人も、ぜひ一読してもらいたい。
昼寝をしてもよし、酒を飲むもよし
在宅ワークの勘所は「やりたいようにやる」ことと「罪悪感を持たない」ことに尽きる。基本的には、ある程度のルーティンを設けつつも、決して「無理しない」という点を意識したい。それこそ昼寝をするもよし、酒を飲むもよし、である。
私の1日は、おおよそ次のような流れで繰り返されている。
6:45 起床。うがいをし、小便をし、麦茶を飲む。NHKのニュースをつけ、料理を開始。
7:30 朝食(野菜タップリを心掛ける。豚肉の生姜焼きやタンメン、キャベツいっぱいの明太子パスタなどが定番だ)。
8:00 仕事開始。この時間は気力、体力が十分なので、負荷の高い業務でも集中して取り組める。9:00 さっそく仕事をひとつ片付け、発注主にメールで送付! 「ウヒヒ、これで1万5000円ほど稼いだぜ」なんて思いながら寝室へ行き、二度寝をする。枕元には本やニンテンドー3DSが常備されており、眠気がなければこれらを手にすることも。
10:00 風呂にお湯を張り始める。適量まで20分ほどかかるが、この20分を「最後の愉悦の時間」と捉え、再び寝るもよし、ゲーム・本を楽しむもよしで気ままに過ごす。風呂に入る直前、ベンチプレスを3セットおこなう。
10:20 発汗作用があるという薬用入浴剤を入れて10分浴槽に浸かり、汗を出しまくる。同時に、浴槽に浸かりながら電動歯ブラシで歯を磨く。何しろ10分入らなくてはいけないため、歯磨きの時間を長くしたいと考えるようになった。ボケっと過ごすよりはじっくりと歯磨きをするほうが、「何かをやっている」状態なので時間もつぶれるし、納得感もある。
10:45 入浴終了。バスタオルを腰にまいた状態で仕事部屋へ行き、扇風機の風にあたって身体を冷ます。この間にメールを見たり、ネットの騒動をチェックしたりする。
11:00 服を着て、仕事再開。ここまでに、その日の時間配分をしておく。オンライン会議の時刻や、締切を控えた執筆仕事、編集仕事、企画書作成などに充てるタイミングを把握したうえで、時間内に業務が終えられるよう集中する。
11時からの3時間ほど、一気に仕事をこなしているうちに午後を迎える。なお、私は昼食らしい昼食を摂らない。その理由については、以前のコラムですでに述べている。