富士重工業社長 吉永泰之
1954年、東京都生まれ。57歳。77年成蹊大学経済学部卒業、同社入社。99年営業企画部長、2005年執行役員、06年戦略本部長、07年常務、09年専務。6月より現職。
1.出身高校:非公表
2.座右の書、好きな本:司馬遼太郎『坂の上の雲』
3.尊敬する歴史上の人物:特になし
4.座右の銘、好きな言葉:莫妄想
5.健康法・ストレス解消法:プールの中で頭をリフレッシュする
1954年、東京都生まれ。57歳。77年成蹊大学経済学部卒業、同社入社。99年営業企画部長、2005年執行役員、06年戦略本部長、07年常務、09年専務。6月より現職。
1.出身高校:非公表
2.座右の書、好きな本:司馬遼太郎『坂の上の雲』
3.尊敬する歴史上の人物:特になし
4.座右の銘、好きな言葉:莫妄想
5.健康法・ストレス解消法:プールの中で頭をリフレッシュする
富士重工業の吉永泰之は1%企業の魂を熱く、明るく、理路整然と訴えかける。
円高と大震災で自動車各社が苦しむ中、同社の11年3月期は、販売台数、売上高、当期純利益で過去最高の数字を叩き出した。国内は市場規模の縮小に合わせて固定費を圧縮し、北米、中国にフォーカスした戦略が功を奏した。
現会長の森郁夫から、この上げ潮の流れを引き継いで登板した吉永が挑むのは、新しい中期経営計画「Motion-V」だ。計画では、15年度までの5年間で、世界の販売台数を、現在の約40%増の90万台に。さらに今後10年以内に100万台までへの引き上げを目指す。販売面では米国と中国を重点市場と定めた。
過去最高の販売台数とはいえ、その数は66万台弱。約7000万台規模の世界市場においては、そのシェアはわずか1%弱にすぎない。
「世界の自動車需要は、15年には9000万台を超える。なかには1億台という調査結果もあり、その意味では我々は成長産業に属している。全世界の需要が伸びて1億台になると、シェア1%でも100万台。10年以内に100万台を目指そうという根拠です。では、成長はどこで起きるかというと、これは新興国です。それをブレークダウンしていくと、特に中国に対してどう手を打つかが、大きなテーマになります」