女性の部屋にあがり、ベッドインを狙う巧妙な戦術

そして最後に渡部さんはこの動画で、「相補性の親近効果」を紹介する。

これは、お互い自分にないもの補い合う関係性に女性は親近感を持つというもの。

そして、この相補性と類似性を満たす「鉄板トーク」があり、このトーク術は女性から「評判がいい」と渡部さん続ける。

渡部さんの恋愛理論はその後も止まらない。

女性から趣味を聞かれたら、「家事が好き」と答えるのが正解で、具体的には、掃除や洗濯が好きと口にするのがよいという。

なぜなら、渡部さんいわく、女性はどこかで家事をサボりたいと思っている。そのため、掃除や洗濯が苦にならないことをアピールすると、将来の夫候補としていいかもしれないと好印象を持ってもらえるというのだ。

同様に、家電に詳しければ、「俺、パソコンの初期設定とか苦にならないから人のやってあげるんだよね」と言って女性の家にあがれると、動画でプレゼン。

これはもはや、女性の部屋にあがり、ベッドインを狙ったアクションとも読めてしまうような“作戦”だ。

妻・佐々木希はなぜ渡部と結婚したのか

さて、ここまでですでにお気づきかもしれないが、彼から次々と繰り出される“モテ理論”の数は、とにかく尋常ではない。

言うまでもなく、渡部さんは2017年に佐々木希さんと結婚しているはずだが、まるで現役で“恋愛市場”に繰り出しているかのような発言である。

もちろん、渡部さんのYouTubeチャンネルは上述した恋愛理論以外にもグルメや高校野球など多岐にわたるテーマが投稿されているため、決してモテる方法のみを説いているわけではない。

だが、一つ共通しているのは、彼のYouTubeチャンネルは、お笑い芸人らしく動画内で笑いをとるというよりは、圧倒的に日頃の研究成果を発表する場として機能している点だ。

過去数十本の彼のYouTube動画を分析すると、とにかく渡部さんは研究熱心であり、その知見や知識を披露するのが好きという性格が浮かび上がってくる。

そして、妻の佐々木希さんはそこに惹かれていた可能性が高い。

その証拠がある。

新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令されていた4月25日、佐々木希さんは、親友でモデルの大政絢さんとインスタライブを企画し、ファンからの「好きな男性のタイプは?」という質問に答えている。

ここでの佐々木希さんの答えが興味深い。

彼女は「知識がある人が好き」と、夫である渡部さんの存在をにおわせているのだ。

つまり、佐々木希さんはこの時点で、渡部さんの幅広い経験と研究に裏付けされた恋愛トーク戦略にかつてハマっていた可能性が高いことが窺える。