戦国時代を思わせるような激しい攻防

ただ、大村知事は愛知県で人気が高く、リコール運動が成就するかは見通せない。2019年2月の県知事選では自民、公明、立憲、国民民主の与野党が相乗りする形で約177万票を獲得、その得票率は8割を超えている。選挙が強く、愛知県民のハートを掴む大村知事との対決には「なぜ大阪の知事が、愛知県民の選んだ知事のリコール運動に参戦するのか。県民をバカにしている」「ちょっと人気が出たからといって吉村氏は調子に乗っているのではないか」との指摘も出ている。

イケイケ路線の吉村氏に対し、大村知事も負けておらず「病院に入れないということと、救急を断るという2つは医療崩壊。それが東京と大阪で起きているわけだ」と大阪のコロナ対応をチクリ。「大阪で医療崩壊は起きていません。何を根拠に言っているのか全く不明です」と反論した吉村氏に対し、大村氏は「違うのであれば違うということをデータをもって言わなければならない。単に言い訳しているに過ぎない」と追撃してみせている。今回のリコール運動についても「事実でないことを言い募っていくのは誹謗中傷になる」と淡々とやり返す大村氏の姿勢には、名古屋市在住の40代男性からも「そもそも大阪の首長が口を挟むのはおかしく、愛知県を大阪の支配下に置こうという強引さを感じる。大村知事は愛知県民を代表してドンドンやり返してほしい。吉村氏は何を勘違いしているのか分からないが、維新は大阪だけでやっていれば良い」との声もあがる。

戦国時代を思わせるような激しい攻防を見せている2人の知事。関東にも関西にも属さず、中京として発展を遂げてきた愛知県民は住民投票について「YES!」と賛同するのか、それとも「NO!」を突き付けるのか。今年の夏は「大阪VS愛知」の熱い戦いから目が離せない。

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