すっきりデスクで仕事の効率アップ

以上、説明した「ジャンル分け片づけ」は短時間にとどめておきましょう。物に愛着がある方でも、1日3時間が限度です。片づけが苦手な方は、一気にやるよりも、30分とか1時間でもいいので、ちょこまかやるほうが楽かもしれません。

これから新しいものを買い足すときは、目についたものを買う“サプライファースト”ではなく、必要な物を買う“ディマンドファースト”にします。新商品や好きなデザインが出たから買うのではなく、いま必要か否かを考えること。それが常にキレイなデスク環境をつくるコツでもあります。

この場合も、個々人で所有する必要があるものか、部署等でシェアして使えるものかを見極めて。シェアできるものは部署単位で購入したほうが、整理面でもコスト面でもパフォーマンスは上がります。

デスクをキレイにしておくことは、さまざまなメリットをもたらします。

まず、忘れ物が減ります。先ほども述べたように、デスク上に物が少ないと、無駄な情報を無意識に記憶することがなくなり、必要な情報だけをしっかり脳に記憶させることができます。

書類や未読の書籍などであふれていると、それらに関するタスクを常に潜在意識が記憶し続けなければならず、本当に必要な情報を記憶するスペースが減ってしまいます。片づけは、脳をマルチタスクからシングルタスクにし、記憶領域を広げることができるのです。

無駄な情報を記憶する必要がなくなると、気も散らなくなります。気が散らなくなれば自ずと集中力がアップし、ダラダラと残業しないようになります。

また、デスクがキレイな状態であれば、コーヒーブレークのたびにわざわざ外へ出なくても、デスクでもじゅうぶんにくつろげます。移動時間のロスを防げますね。

ジャンル分け片づけ