台風や地震などの自然災害、そして世界中で猛威を振るう感染症の脅威。私たちの生活を脅かす緊急事態に陥ったとき、人はどんな心理状況に陥るのか。災害心理学の専門家に話を聞いた。
スーパーマーケットで買い物をする保護マスクを身に着けている成熟した女性の肖像画
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「念のため」はデマ拡散のトリガー

私たちの心は、自分や自分の生活を脅かす可能性のある事柄について、既知でも未知でも「恐ろしい」と感じるようにできています。

台風や地震などの自然災害や、いま世界が苦境に立たされている新型コロナウイルスの大流行、また、近いうちに大地震が起こるとされているなど、生活で感じる恐怖がゼロになることはありません。