また、分厚い本や難しい辞書などがデスクに積まれていると、視界に入り気が散ってしまいます。作業に集中したいときは積み上げないほうがいいでしょう。いわゆる積ん読は、5冊くらいならOKですが、それを超えると「まだ読めていない」というストレス、人によっては恐怖を感じますので、注意が必要です。

デスクでは本を読まないのに本を置く人がいますが、未読の本は読む期限を決めて、読まないなら片づけましょう。電車の中で本を読む人なら、カバンの中に入れておくのがおすすめです。

記録のための本は、基本的には開きません。箱に入れて棚や倉庫で保管しましょう。

最近では、収納サブスクというサービスも登場しています。その1つ、安価で物を預かってくれる「サマリーポケット」は、預けた荷物を画像データで管理可能。何を預けたかがすぐわかり、欲しいときに取り出すことができるので便利です。トランクルームを借りるまでもないという荷物量なら、こういったサービスを検討するのもいいでしょう。

「他人と共有」も整理術の1つ

文房具、本が終わったら、最後に書類を片づけます。書類はもっとも仕分けが難しく量も多いです。文房具や本で要領を得てきた後に片づけることをおすすめしています。

デスクの片づけ
PIXTA=写真

書類も本同様に整理をしていきましょう。その日に必要なマスト書類、1週間中に必要な参照書類、使う予定はないけれど保管しておきたい記録書類に分けましょう。

処分するか否か迷うものは、段ボール箱等で1週間限定のアーカイブ置き場をつくりましょう。そこへまとめておくと便利です。そして翌週、改めて検討するのを忘れずに。本と同じく、一部分だけが必要な書類は、そこだけ画像データにして保存を。場所を取らずに済みます。

データ化できる書類は可能な限りデータ化すると、リモートワークしやすい環境づくりにもつながります。「自分の職種はリモートワークに向かない」と思っていても、必要な物をデータ化してみると意外にできるかもしれません。

併せて、部署内の片づけが苦手な人には、重要な書類を預けないようにしましょう。必要な書類が紙の山に埋もれ、探すのに時間を要す恐れが。それよりも、共有スペースに置くようにし、誰もがチェックできる状態に整えたほうが効率的です。

自分自身が片づけられないタイプであれば、片づけが得意な人と物を共有するのをおすすめします。いっそ預けてしまったりしたほうが、いつもスッキリとした状態を保ちやすくなりますよ。