安眠には室温18度以上、WHOが“強く勧告”

暗いニュースが続く最近、「不眠」に悩む人もいるだろうか。もともと春は、異動や引っ越しなどで環境が変わったり、気温差が激しいため、睡眠の質が低下しやすいといわれる。

パジャマ
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スッキリ爽やかな朝を迎えられるように、最新研究に基づくベストな睡眠環境を紹介しよう。まずは「睡眠時間」についてだが、日本睡眠学会理事で秋田大学大学院医学系研究科の三島和夫教授が「短すぎても長すぎても心身に良くない」と指摘する。

「睡眠不足では免疫系に問題が起き、感染症にかかりやすくなるリスクが高まります。一方で、今日は暇だからと6時間ずつ二度寝して12時間眠った場合、起きてからボーっとしませんか。それが心地よさにつながらなければ、惰眠をむさぼるのは、いいことは何もない。長時間睡眠とうつ傾向との関連もいわれています。十分な休養を大幅に超えて眠ると、かえって副作用が出るのです」(三島氏)

必要睡眠量は年齢とともに短くなる。世界中の研究で、8時間以上眠れるのは中学生くらいまで。40~50代では6時間台、70代は平均6時間を切る。