“いつもの休日”に満足すると脳が衰える

緊急事態措置の実施期間は2020年5月6日までの1カ月間。外出自粛にテレワークにと家に閉じこもりがちで鬱々としている人も多いかもしれない。プレジデント誌では心身の健康に「太陽光」が大切であると記した。もう1つ、心身には適度な「刺激」が重要なのだ。

「低山」を登る
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もし今、外出自粛要請などなく、通常の大型連休(ゴールデンウィーク)だとしても、長期休みにダラダラするのは心身の回復には有効とはいえない。疲労回復には「積極的な休養(アクティブレスト)」が効果的といわれる。もともとはアスリートから始まった考え方で、活動後に急に横になって休むのではなく、軽く体を動かしたほうが心身ともに疲れが軽減できるとされる。

たとえば「聴覚への刺激」も、「積極的休養」の1つとされている。

こんな興味深い報告がある。音楽を集中して聴くと、ストレスを緩和して積極的休養効果を得る手段となるだけでなく、血圧や認知機能へ影響し、睡眠の質の向上、気分状態を改善して味覚感受性を高めるというのだ。「栄養・食生活」と「休養」の両面から「生活習慣病の予防対策」としても期待されるという。管理栄養士の望月理恵子氏は「積極的休養には普段と違う動き、新しい刺激が重要」と指摘する。